脳卒中患者さんで肘が曲ったまま伸びない、足が突っ張っている方が多いと思います。
その時に「痙縮」って言葉をよく使いますよね? だけど説明出来ない人はいませんか?
今回は痙縮の定義、要因について 学んでいきましょう!
痙縮とは?
痙縮は他動的なストレッチに対して、反射亢進と速さ依存性の抵抗を示す。

痙縮の要因は?
神経原生・非神経原性両方の組織変化から生じる問題と言われているが、研究者により諸説あり、現在においても定義が一定していない。

α/γ機能の亢進
中枢神経系からの抑制が効かなくなったことに起因するα運動ニューロン、γ運動ニューロンの過剰亢進とされる。

シナプス前抑制の減少
骨格筋を興奮させるα運動ニューロンに対して、抑制に作用する抑制介在ニューロンの活動減少が原因とされる。

発芽現象(側芽形成)
I a線維の発芽現象による、筋紡錘からの求心性情報の増加の原因とされる説も有力視されている。

反回抑制の減少
α運動ニューロンは自己線維から側枝を伸ばし、レンショウ細胞を通じて自己の興奮を抑制する。
レンショウ細胞はα運動ニューロンの活動が一定の閾値を超えると活動し始め、この抑制の減少が痙縮を憎悪させる。

まとめ

2018年に健康科学大学を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は回復期リハビリ、障害者リハビリ、訪問リハビリにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。2023年1月に3学会合同呼吸認定療法士取得。2023年11月MDSJパーキンソン病療法指導士取得。
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