病院から退院されてリハビリテーションを行うためには、医療保険や介護保険を利用して決められた日数や時間のもと行われます。
しかし、ご利用者さんの中には、保険が適用されないため、リハビリテーションを受けられない方や保険が適用されているが日数や時間が限られているため、適切なリハビリを受けることができない人たちが増えています。
この記事では、退院後に受けられるリハビリについてまとめました。
退院後のリハビリについて

退院後のリハビリには、大きく分けて3つのパターンが存在します。
「医療保険を使用するリハビリ」、「介護保険を使用するリハビリ」、「保険外でのリハビリ」の3つです。
医療保険のリハビリ
主に病院へ通院してのリハビリ(外来リハビリ)になります。介護認定が使用できない場合には、医療保険を使用してリハビリを継続します。
医療保険を使用してのリハビリでは、おおよそ週1、2回の利用が多いです。
介護保険のリハビリ
デイサービスやデイケア、訪問リハビリ等のサービスを利用してのリハビリになります。
介護保険の介護度によって使用する回数が異なりますが、デイサービスやデイケアでは1日20〜40分の個別リハビリでリハビリを行うことが多いです。
ケアプランにもよりますが、おおよそ週に2、3回の利用が多いです。
保険外のリハビリ
自費のリハビリを利用してのリハビリになります。介護保険の介護度にも関係なく、リハビリを受けられる時間は60分以上で日数、期間は制限なく行えます。
保険リハビリと自費リハビリの違い
保険適応のリハビリ | 自費リハビリ | |
対象者 | 医師の処方を受けた方 | 制限なし |
日数・期間 | 運動器系疾患(最大150日) 脳血管系疾患(最大180日) | 日数、期間に制限なし |
内容 | 医師の指示範囲内 | 利用者様のご希望に応じて対応可能 |
担当セラピスト | 自由に選ぶことができない | 自由に選ぶことができる |
病院でのリハビリテーションが終了してしまった後は、医療保険や介護保険の適用内で決められた日数や時間のもと行われます。
また、老人介護保険施設等でリハビリテーションを行う場合も施設のタイプや条件に応じて日数が決まっています。
そのため、保険適用でのリハビリは日数が上限に達してしまうと、受けることができなくなってしまいます。
自費リハビリは保険適用外で、日数や期間の制限がない環境で自分が納得のいくまでリハビリテーションを続けられます。
退院後は機能回復するのか

脳卒中を発症した方で、どのくらい回復するか気になる方は多いかと思います。
回復度合いでよく耳にするのが「6ヶ月まで」というものがあります。
しかし、発症から6ヶ月以降では「リハビリの効果が期待できない」というわけではありません。
たとえ緩やかであっても脳神経の可塑性、損傷した部位の周囲にある神経細胞が新たな回路を繋げる「再編成能力」は、発症から6か月経過した維持期でも続きます。
最後に
脳卒中を発症した場合、入院期間は180日ですが、脳卒中の機能は6ヶ月以降でも回復する見込みがあります。
脳卒中の維持期でのリハビリは、機能回復、日常生活動作の改善、再発予防にもつながります。
PLUS Reha.では、ご利用者様の目標や目的に沿ったリハビリテーションをご提供させていただきます。
「保険適応内でのリハビリでは時間や日数が物足りず、希望のリハビリ内容を行うことができない」、「病院でのリハビリは期限があるため、リハビリを続けたいけどこれ以上リハビリを行うことができない」という方は是非PLUS Reha.にお気軽にお問い合わせください。
2018年に健康科学大学を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は回復期リハビリ、障害者リハビリ、訪問リハビリにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。2023年1月に3学会合同呼吸認定療法士取得。2023年11月MDSJパーキンソン病療法指導士取得。
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