立っている時や歩行など下肢へ体重をかけた際に、膝がカクッと曲がってしまう方がいらっしゃるかと思います。
立ち上がりや立位、歩行などの場面で転倒につながるため、何とか解決したいですね。
そこでなぜ膝がカクッと曲がってしまうのか?
考えていきましょう。
なぜ膝がカクッと曲がってしまうのか?
膝関節が大腿と下腿のつなぎ目の部分です。
つまり大腿・下腿の位置関係によって膝の角度は決まります。
そのため、
①膝関節屈曲:大腿遠位部の前方移動と下腿近位部の前方移動
②股関節屈曲:大腿の遠位部の前方移動
③足関節背屈:下腿の前傾による下腿近位部の前方移動
によっても膝が曲がる力が働くことになります。
これら3つの要素のうち1つ、または複数を止めることができない場合に、膝がカクッと曲がってしまいます。

膝がカクッと曲がるのを予防する筋肉
では膝がカクッと曲がってしまうのを予防するために働く筋についてお話しします。
先ほどの膝が曲がる力が働く動きと逆の運動をする筋肉が働けば良いですよね!
ということは、
①膝関節伸展筋:大腿と下腿が離れないように止める筋肉
②股関節伸展筋:大腿を後方に移動する筋肉
③足関節底屈筋:下腿を後方に移動させる筋肉
の働きが必要になるってことです。
予防する筋①:膝関節伸展筋
膝関節伸展筋である大腿四頭筋が弱いと遠位部の前方移動と下腿近位部の前方移動により膝関節が曲がってしまいます。
大腿四頭筋は、大腿と下腿の離開(膝関節屈曲)にブレーキをかけ、前面を締めていると考えています。

予防する筋②:股関節伸展筋
股関節伸展筋である大臀筋やハムストリングスが弱いと、矢印のように股関節が曲がってしまい膝関節が曲がってしまいます。
そのため、大腿を後方に移動する大臀筋やハムストリングスが重要です。

予防する筋③:足関節底屈筋
足関節底屈させる筋肉が弱いと下腿が前傾し、膝関節は曲がってしまいます。
そのため、下腿を後方に移動する下腿三頭筋が重要です。

まとめ
膝がカクッと曲がってしまうのを予防するためには、
①膝関節伸展筋:大腿と下腿が離れないように止める筋肉
②股関節伸展筋:大腿を後方に移動する筋肉
③足関節底屈筋:下腿を後方に移動させる筋肉
の働きが重要です。

最後に
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2018年に健康科学大学を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は回復期リハビリ、障害者リハビリ、訪問リハビリにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。2023年1月に3学会合同呼吸認定療法士取得。2023年11月MDSJパーキンソン病療法指導士取得。
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