大脳と基底核ループは4つのループに分けられています。
- 運動ループ
- 眼球運動ループ
- 前頭前野ループ
- 辺縁系ループ
今回は大脳基底核の運動ループについて学んでいきましょう!
・大脳基底核とは?
線条体(尾状核、被殻)、淡蒼球、視床下核、黒質から構成される神経核群で、大脳皮質特に前頭葉の活動を制御しています。
大脳基底核の役割は『抑制』することです。

・どのように抑制しているの?
大脳皮質から送られた情報は、淡蒼球内節・黒質網様部を介して視床に伝えられます。
そして、投射を受けた視床は、大脳皮質に投射されループを形成します。
では、大脳皮質から受け取った情報は、基底核内でどのように処理されて抑制しているのでしょうか?
理解するためには、3つの経路の理解が必要です。
①ハイパー直接路
②直接路
③間接路
です。

①ハイパー直接路
基底核の中での抑制系の淡蒼球内節・黒質網様部を亢進させます(抑制強化)。
今から運動のために全体にブレーキをかける。

②直接路
淡蒼球内節・黒質網様部に対して、GABAという抑制性伝達物質を送られ、抑制系に対して抑制を図る(脱抑制)ことで、結果的に基底核の活動は低下(ブレーキが外れる)します。
ブレーキを離して必要な運動だけが始まる。

③関節路
淡蒼球内節・黒質網様部の抑制作用(ブレーキ作用)が強化されることで、結果的に基底核の活動は亢進(ブレーキが強まる)します。
結果的に視床・大脳皮質の活動を抑え、運動自体をストップさせる機能となります。

・基底核障害の代表的疾患

・まとめ

2018年に健康科学大学を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は回復期リハビリ、障害者リハビリ、訪問リハビリにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。2023年1月に3学会合同呼吸認定療法士取得。2023年11月MDSJパーキンソン病療法指導士取得。
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