病院でリハビリを行い退院された後、在宅でこんなこと困ったことはありませんか?
- 歩いてスーパーに行きたいが転倒しないか不安。
- 車の乗り降りができるか不安。
- お風呂に入りたいが浴槽の出入りができるか不安。
こういった悩みを抱えている人は多いのでしょいか?
この記事では、退院した後に知っておきたい介助方法についての内容をまとめました。
・歩行介助について(杖)
皆さん杖は左右どちらについておりますか?
悪い足の方に杖を持っている方を街中でよく見かけます。
杖をつくことで、歩行時にバランスがとりやすくなったり、足が軽くなった経験があると思います。
要因としては杖をつくことで支持する面積が広がることでバランスがとりやすくなります。
杖をついていない側の足が弱い場合には、反対側に杖をつくことで、重心の位置を杖側に移動することで足が強い側で支えることができます。
そのため、杖を持つときは足が強い方に杖をつきましょう。そして介助者は足が弱い方の脇を支えながら歩いてみてください。
・車の乗車介助方法(車椅子)
①車椅子は、ドアにあまり近づけすぎないようにしてください。介助者が介助できるスペースを確保します。
②車椅子に浅く座ってもらいましょう。左右交互に身体を傾けて、片側ずつ介助します。
③立ち上がる前に、車に近い方の足を一歩前に出しておきます。そうすることで、立ち上がった後の動作が安定します。
④介助者の背中に腕を回してもらい、お互いの身体を近づけ、介助者が腰を落とした状態で立ち上がりの介助を行うのがポイントです。
⑤立ち姿勢が安定したら、身体の向きを変えましょう。このときも、身体はできるだけ近づけておきます。片足が前に出ていた分、支持基底面が広くとれるので、身体がより安定します。
⑥ゆっくりと座面に座ってきます。お尻が座席に乗っていることを確認してから、被介助者の背中を片手で支えながら、足を車に乗せ、身体の向きを変えましょう。
・入浴介助方法
①浴槽の横にシャワーチェアを置き座ります。その状態で、良い方の手で浴槽の縁につかまります。
②腰を上げて浴槽の縁に移動します。良い方の手で奥側の縁につかまり、良い方の足を浴槽内に入れます。
③介助者は良くない方の足を支えながら浴槽内に入れます。
④浴槽の内側にゆっくりと滑れせながら腰を落とし、浴槽内に入ります。
⑤出る際は、良い方の手で浴槽の縁につかまり、介助者は良くない方の臀部を支えながら立ち上がります。
⑥浴槽の縁に座ります。
⑦介助者が良くない方の足を介助し、浴槽外に出します。
⑧介助者が良くない方の足を支えながら、良い方の足も浴槽外に出します。
⑨シャワーの縁からシャワーチェアに移動します。
最後に
外を歩くのが怖くて家に引きこもってしまう方も多くいらっしゃると思います。そういった方はリハビリスタッフ付き添いのもと外出できます。
また、お家で介助方法がわからなく、介助者が困っている方は多くいると思います。介助方法についてもリハビリスタッフが丁寧に説明させていただきます。
「歩いてスーパーに行きたいが転倒しないか不安」、車の乗り降りができるか不安」、「お風呂に入りたいが浴槽の出入りができるか不安」という方は是非PLUS Reha.にお気軽にお問い合わせください。
2018年に健康科学大学を卒業し、理学療法士免許を取得。資格取得後は回復期リハビリ、障害者リハビリ、訪問リハビリにて様々な分野のリハビリテーションに携わる。2023年1月に3学会合同呼吸認定療法士取得。2023年11月MDSJパーキンソン病療法指導士取得。
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